カテゴリ:器( 6 )

リムの形







わたしのカトラリーと洋食器へのささやかなこだわり、
それは、縁(リム)のスタイルです。



まだお料理も家事もろくに把握できていなかった20年近く前、
とある銀を扱うお店の、恰幅の良い眼鏡を掛けた、年配の女性の店員さんと
何度も何度も話し合いを重ねながら、
20種類以上もある様式の中から、一つを選び出す選択をしました。


熟慮の上、選んだのは、
18世紀後半に欧州で流行した、
柔らかい曲線が印象的なとある様式のものでした。


その店員さんは、
「この様式に合わせるなら、このようなリムのお皿が合いますよ。」と
テーブル関連の書籍の写真を引き合いに、様々なサンプルを見せてくださり、
懇切丁寧に説明してくださいました。


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洋食器はこの10年間ほど、ほとんど購入していませんし、
たくさんの種類は持っていないのですが、
ほとんどすべての器の縁(リム)は、このように、
カトラリーと合わせて穏やかに曲線がついたものを選ぶことにしています。



欧州の友人知人のお宅を訪問すると、
それぞれインテリアやテーブルに様々な様式を取り入れていて、
とても興味深かったのを覚えています。
バロックやロココ調、
エンパイア様式、
ビーダーマイヤー、
ユーゲントシュティールやアールヌーボー、
アールデコ、
ミッドセンチュリー
北欧モダンなどなど、
それぞれのお宅にこだわりがあり、
普段は食事も衣服もとても質素なのに、
お家の中はどこもこだわって暮らされている、、、
どのお宅も鳥肌がたつほど素敵でした。


地震や災害の多い日本では根付きにくい文化だと思うし、
なんでもかんでも西洋の真似をすればよいわけではないとも心底思っていますが、
様式を意識すると、生活が愉しくなることも事実。
制約も多いし、すべてが実現するわけではないけれど、
ものを選択する際の基準のひとつにしています。


今日は洋食器について触れてみましたが、
今年は明治維新から150年だそうです
生活の中で、なにが日本的なのか、
日本人は西洋的なものをどのように取り入れているのか、
そんなことにもとても興味を持っています。








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by mahoroba-diary | 2018-06-09 10:38 | | Comments(10)





梅雨入り宣言が出ましたが、
昨日は、思い切り晴れていましたね。

これも気候変動の影響なのか、、、
どうも、昔の入梅の情景とは変わってきているようです。



さて、いつもは梅雨入り前に必ずしている銀のお手入れを
今年はさぼっていました。
昨日は、出かける前に、重い腰をあげまして、頑張って仕上げました。



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それほど黒ずんではいませんでしたが、
すべてを1本1本磨き直しました。


大変ですが、ピカピカになる作業は気持ちの良いものです。



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中には、このように黒ずんでいるものも、、、、



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磨くと、この通り。


鏡よ、鏡、鏡さん、、、と話しかけたくなるほど、
まるで鏡のように蘇ります。



お友達とティーパーティがしたいです。



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頑張って、すべてを磨き終えました。
これでひとまず安心、
1本1本、ネルのカバーに入れて箱にしまいます。



純銀のカトラリーでいただく食事は、
一味も二味も違うと個人的に思っています。
お皿に触れるときの音も、どこか柔らかく、口当たりの感触も私は好きです。




次回は、カトラリーと食器のちょっとした個人的なこだわりについて、
載せてみたいと思っています。











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by mahoroba-diary | 2018-06-08 07:46 | | Comments(12)







今から10数年前の結婚式の当日、
ささやかな披露宴にお招きしたお客様の中の、ひとりのご婦人から、
1枚のお皿を手渡されました。


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「これは、わたしたちが結婚したときに記念に買ったお皿なの。
ぜひあなたたちに受け継いでいただきたいのだけれど、
受け取ってくださるかしら。」


そうおっしゃって、この古いアンティークの飾り皿を手渡してくださった。

以来、我が家の食器棚にいつも大切に飾らせていただいております。



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縁の部分には、愛し合う男女のモチーフが繰り返し描かれています。



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「お二人、いつまでも仲良くね。」


無言のうちに、そうおっしゃってくださっていたのだと、
今頃になって気づき、目頭が熱くなります。



わたしたちのささやかなパーティーに、
お帽子を身に着けてご参加いただいた素敵なご婦人、
その時のお姿を想い出しながら、
もっといろいろなお話を伺いたかったなあ、とその方に想いを馳せました。




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by mahoroba-diary | 2018-06-02 09:22 |

朝顔の器 Paradis



(本日2度目の投稿、ちょっとした心のつぶやきです)


明日で6月も終わりです。


6月は8年前に心友のひとりが旅立った月でもあり、
彼女のいない6月を迎えるたび、まだまだ寂しさと空虚な気持ちに襲われます。
心と心で触れ合える数少ない友人のひとりだった彼女、
亡くなる半年前に私たちはドイツで再会しました。
そのときがまさか最後の時になるとは夢にも思わず、
数日間をずっと一緒に過ごし、
他の仲間とも夜遅くまでワインを片手に語り合いました。
その時は、いつも通りの優しく美しい彼女でした。
別れ際、彼女は「最近、足首が痛くてね。」としきりに言っていました。
「我慢しないで、すぐにお医者にいかなきゃだめよ」と私は諭していました。



それから、3か月が経ったある日、彼女の夫から、
「まほろば、ごめん、今日はバッドニュースなんだ」と連絡が来ました。
そこで、彼女が末期癌に侵され、あと2~3か月の命であることを知らされました。
足首の痛みは、肺癌からの転移であったそうです。
そして、6月。
亡くなる1週間前に、彼女は夫の助けを得ながら、
わたしに電話をしてきてくれました。
苦しそうな声でしたがなんとか会話をし、
最後に私は涙をこらえて「また会おうね。」と言いました。
そのとき彼女は、一瞬ためらい、間を置いて「絶対にね」と言ってくれました。
受話器の向こうにいる彼女と、それがこの世で最後の会話になりました。



彼女が亡くなってすぐの頃、
街で偶然ある食器に目が留まりました。


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フランスの器だけれど、中央に朝顔の花が描かれているのが
心に響きました。


夏の花、朝顔。
朝に咲いて、お昼にはしぼんでしまう儚い花。
それでもどこか凛として、優しい穏やかな愛を感じさせてくれる
そんな花であると、わたしは感じています。


彼女はスウェーデン人でしたが、
日本にも何度も来日し、日本のことを大好きでいてくれた人。
日本で買った扇子を修理しながら大事に使い続けている、そんな人でした。
同じ異国で暮らす者同士の私たちはいつの間にか、
あまり饒舌にならずともお互いの心で通じ合う
そんな貴重な間柄になりました。
なにより、心のとてもとても優しく美しい人でした。


なんとなく、この絵の感じが彼女とだぶり、
気づいたら手に取っていました。
裏面を見ると、Pradis とフランス語で書かれていました。
天国、楽園。
そんな言葉が名付けられる食器がフランスにはあるんですね。
 

それ以来、普段あまり使うことはないのですが、
大事にしている器です。


私でさえこんなに寂しいのだから、
彼女の夫の寂しさはどれほどか、と思います。
子供のいない彼らでしたから、ひとりぼっちになってしまった彼のことを
とても心配したのですが、
とてもよい仲間に恵まれ、与えられた仕事をこなしながら
しっかりと生きているようです。



大好きな人、そして想い出をたくさん共有した人との早すぎる別れは、
時に、耐えがたいほどの寂寥感、空虚感を感じることもありますが、
彼女の心の優しさや広さをもう一度感じて、
出会いに感謝し、また学びたいと思います。










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by mahoroba-diary | 2017-06-29 16:58 |

新しいお箸



昨日は、午後からオットさまと神田まででかけました。

お昼でもあったので、藪蕎麦さんへ行ってみたら、案の定ものすごい行列。

二人ともおなかがすいていたので、あきらめて、近くの餃子やさんに入って

おなかを満たしました。

そのまま歩いて日本橋へ移動、コレド界隈に立ち寄りました。

コレド3の2階に入っているお箸屋さんへ向かいます。


箸長(はしちょう)さんで、好みのお箸を見つけました。

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もう夫婦箸にこだわる気はまったくないので、それぞれ自分がつかいやすそうなお箸を見つけましょう、といって、それぞれ選び出したのがこちらです。

偶然ですが、ふたりとも縞黒檀のお箸。
しかも先が極細のタイプ

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わたしのは全体が極細タイプ。
以前からこういうタイプのお箸を探していました。

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写真ではわかりずらいですが、先が相当に細いんです。
折れるのが心配ですが、黒檀は硬い材質なのでいいかなと。

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オットさまのはなんと7角形。
8角形でも5角形でもないところがオットさまらしい(笑)。
持つ部分は結構太いですが、先はすぼまっています。

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わたしのは4角形です。

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向島の職人さんがつくったものだそうです。
なんだか愛着が湧きます。
大事に使わせていただきます。

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こんなに先を細くするのは技術が要るでしょうね。

それにしてもいろんなお箸があるものです。
お蕎麦用に竹のお箸もいいですよ、とすすめられました。
なるほど。


お正月でもないのに、新しいお箸を新調しましたが、
気分を改めてお食事をいただきましょう。


コレド界隈はたくさんの人でにぎわっており、近年街が整備されて
なかなか素敵な空間になっています。
昨日も、浴衣姿の方も結構いらして素敵でした。

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金魚の絵が描かれた提灯が風情があって素敵でした。


日本橋から新橋まで歩いて電車で帰宅しましたが、
万歩計を見ると16000歩以上をカウントしていました。
土日で合算30000歩です。

さすがに足が痛くなりました。




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by mahoroba-diary | 2016-07-25 10:11 |

銀器を磨く


今日は朝から気持ちよく晴れています。
午前中から窓を開け放って掃除や洗濯、シーツの交換などをして
銀行や買い物に行き、用事を済ませました。

時間ができたので、久しぶりに銀器を磨きました。



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15年前、オットさまの叔父さまからいただいた大切な銀の器。
しまっておいたら、だいぶ黒ずんでいましたので、
久しぶりに専用のクリーナーで磨きました。



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脚の部分が気に入っています。


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プレートの部分にはぶどうの装飾があります。
ぶどうを上においてもいいですね。


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目にも鮮やかなサンクイーンを盛ってみました。

大分県産です。


早く余震がやんで、皆さまが普通の生活に戻られますよう
心から祈っております。







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by mahoroba-diary | 2016-04-25 16:13 |

日々の諸々を綴ります


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