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まほろば日記 四季折々、五感を通して感じること、想い出や呟きも含めた日々の徒然日記です

カンノーロ





イタリアが好きといいながら、
いまだ未訪の地、
シチリア島。



先日、
今年新しくオープンしたイタリア郷土菓子のお店で、
そのシチリア島の有名なお菓子を見つけました。



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Cannolo
カンノーロ


(※イタリア語の複数形ではCannoliカンノーリと発音)


油で揚げたサクサクの筒状の生地の中に、
リコッタチーズベースのクリームがぎっしりとつまっているシチリアの名物菓子。


一説によると紀元前から存在していると云われる、とても古い歴史のあるお菓子だそう。
もともとはカーニバル時期のものだったのが、
いまでは通年シチリア島全土で、またイタリア中でも見かける有名なお菓子になっています。
私もかつてイタリア旅の道中、何度かカンノーロを味わったことがあります。


パレルモ、シラク―サ、トラーパニ、カターニア・・・
真青な海を眺めながらいつかシチリア島を一周してみたいね。
そんな話を主人としながら美味しく味わいました。



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こちらのお店のカンノーロは、
生地にラードを使われ、本場シチリア仕込みらしく、
とてもパワフルで食べ応えがありました。
リコッタチーズもイタリアから取り寄せ、トッピングのピスタチオもシチリア産の最高級のものだとか。


こちらのお店のオーナーパティシエさんは、
イタリアはシチリア島、ロンバルディア、トレンティーノの各地で7年間修業なさったらしく、
各地で学ばれたお菓子をここで製造、販売されていらっしゃるそう。



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東京・新富町
Litus
(リートゥス)



新富町界隈の路地裏の一角に、
真白の壁とタイルが印象的な、
まるで南イタリアを彷彿とさせる小さな可愛らしいお店が新しくできました。


店頭に設置された窓の奥に、ひとりの女性パティシエさんが一生懸命お菓子を作っているのが見えました。
品数は決して多くない。
が、どれもじっくりと大切に学ばれたものなのでしょう。
日本ではまだ珍しいイタリアの郷土菓子たちが幾つか並んでいました。


カンノーロは注文してからクリームを詰めて仕上げてくださいます。
本来ならば、出来立てを頬張りたいところでしたが、
この日は自宅に帰宅してからいただきました。
リコッタクリームが濃厚なのにさっぱりとしていて生地はサクサク、とても美味。
次はクレモナ地方の名物菓子トルタ・クレモナやナポリの名物ババをいただいてみたい。


イタリアの料理やお菓子は一見武骨で豪快に見えるものも多いけれど、
味わいは優しく繊細。
各地方ごとに際立った特色があり、伝統がしっかりと守られている。
歴史が長いから異文化の影響を感じさせるものも多くあり、
人間の食の営みと歴史を素直にストレートに感じるものが多い。
私はとても好きです。


店名のLitusは、ラテン語で”海岸”や”浜辺””渚”といった意味を持つ。
オーナーさんの想いが垣間見えるようです。


新富町の一角に、地中海の風が凛としてそよいでいました。





by mahoroba-diary | 2021-05-11 17:27 | 甘味