人気ブログランキング | 話題のタグを見る

まほろば日記 四季折々、五感を通して感じること、想い出や呟きも含めた日々の徒然日記です

季節の和菓子 柏餅






昨日の五月五日は、『端午の節句』であり、
『こどもの日』、
また暦の上では『立夏』でした。


日本の端午の節句は、奈良時代から続く古い行事。


他の節句同様、季節の花と結びつき、
別名、菖蒲の節句、あやめの節句とも云われる五月五日。


子供の頃は、この日が近づくと母が男の子のために兜を出して床の間に飾り、
庭に咲く花菖蒲やあやめを活けていました。


「しょうぶ」という言葉を「勝負」や「尚武」にかけて、
次第に男の子の成長を祝う行事になったようですが、
桃色に染まる華やいだ雛祭りとは異なり、
爽やかな気候の中、家の中の鎧兜の雄々しい姿を前に
少し身の引き締まるような雰囲気を感じて過ごしていたことを想い出しました。



季節の和菓子 柏餅_b0362781_11425498.jpg


柏餅

とらや製



昨日は、
こし餡とみそ餡、
それぞれひとつづつ主人といただきました。



季節の和菓子 柏餅_b0362781_11430122.jpg


五月一日は八十八夜でした。

昨日は鹿児島の新茶を封切し、その新鮮かつまろやかな風味を味わいました。



季節の和菓子 柏餅_b0362781_11424852.jpg


夜には菖蒲湯をはり入浴。


湯に入れる前に根元の部分を少し削ると、
とても良い香りがします。


古来から漢方においては、
菖蒲の根は万根を癒し、邪気を避けると云われたことから、
昔の人はこの節句に、
菖蒲を屋根に葺いたり、また軒下に飾ったり、
酒に浸し菖蒲酒にしたり、
こうして菖蒲湯をはり沐浴していたそうです。


香りが厄を祓うとされる菖蒲、
その、青々しい独特の香りに包まれて、
無病息災を祈った昔の人と、ふと繋がったような気持ちになりました。



季節の和菓子 柏餅_b0362781_11424165.jpg


先日訪れた上野東照宮ぼたん苑の鯉のぼり。


この日は風が穏やかでしたので鯉たちに元気がありませんでしたが、
昨日端午の節句当日には、
東京では凄まじい強風が吹き荒れ、
その風は鯉たちもどこかにふき飛んでいきそうな勢いでした。


昔ほど多くは見られませんが、
今でも東京の住宅街で鯉のぼりが4月中からはためいているのを見るとほっとした気持ちになります。
今ほど高層建築のまだなかった時代、
空の広かった時代に、あちこちでたなびいていた鯉のぼりは、
幾つになっても忘れられないであろう懐かしい風景です。



季節の和菓子 柏餅_b0362781_11423510.jpg


柏の葉、菖蒲の香り、新茶、
五色の鯉のぼり・・・


季節の香りとともに、
皆が心置きなく一緒に愉しく過ごせる日が一日も早く訪れんことを
心から願った、
2021年の端午の節句でした。






by mahoroba-diary | 2021-05-06 13:43 | 甘味