2021年 02月 03日
節分 そして 立春
昨日は124年ぶりとなる2月2日の節分の日でしたね。
”鬼は外、福は内”
今年の節分ほど、この聞きなれた掛け声が心に響く年はありませんでした。
昨日、主人は終日在宅で仕事をしていました。
一日中PCの画面を通して会議や人と話をするのはかなり疲れるようです。
体を動かさなくてもとてもおなかがすくようで、
夕食を前に喜んでいました。
以下、昨晩の夕食です。
五目豆
古来、豆は鬼の目である『魔目』を打つものとされていますので、
豆を使った一品を献立に加えました。
人参、蓮根、椎茸、牛蒡、蒟蒻、そして大豆、
これらを出汁と調味料で炊き上げます。
食材ごとに火の入る時間が違いますので、固いものから炊いていき、
煮汁を煮含ませます。
我ながらとても美味しく炊きあがりました。
こちらは、今朝の朝食にもいただきました。
鰯の丸干し
鰯を焼いたときに出る匂いが、鬼払いになるとされます。
鶏と蕪の葛煮
主人も私も大好物の一品は、我が家で毎年今の時期恒例のお菜です。
以前、日本料理の板前さんに習った一品です。
べったら漬けと奈良漬け
左奥には、ほうれん草の胡麻和え
もちろん、日本酒で乾杯です。
福豆ご飯
節分の鬼払いに使う鬼打ち豆をつかっておじゃことともに土鍋で炊きました。
殊の外、主人がうまいうまいとおかわりしました。
夫婦二人だと1合炊いても余りますが、
私もほんの少しいただき、お豆をいただきながら、
鬼は外、福は内、と願いました。
子供の頃、
当時、多忙を極めていた父が鬼のお面をつけて鬼役になり、
子供たちが本気で豆を投げつけるので、
”痛い、痛い”と逃げまどっていた愉快な姿をふと思い出しました。
仕事でも大変だったはずなのに、
鬼役にされるなんて今考えればちょっと可哀そう。笑
若い頃にはわからなかった親への感謝や親愛の念がここ数年沸々と強くなっています。
主人と会話しながら、
昔の想い出も蘇り、
家族の健康と幸福を心から願った、
そんな昨晩の節分の食卓でした。
春らしい花を飾り、
ささやかながらも新鮮な空気を家に取り入れてみました。
暦の上とはいえど、
春の到来が殊の外嬉しい今年の立春です。
今朝は、快晴。
神々しいまでの朝日を浴びながら、
早朝に出かける主人に朝食を用意し見送りました。
今日は私も久しぶりのひとり時間を満喫しましょう。
もともとは昔の中国で「追儺(ついな)」と呼ばれていた鬼払いの行事。
それが8世紀初頭に当時日本で疫病が流行したことから、朝廷で行われたのが、
日本における初めての節分行事だったとする説もあるようです。
そんな昔の逸話も、
今年はなんだか骨身にしみる想いです。
干支暦では今年は『辛丑』。
新しい季節の始まりとともに、
気を引き締めて、
毎日を大切に過ごして参りたいとおもいます。
by mahoroba-diary
| 2021-02-03 10:11
| 行事