2020年 11月 11日
昨日は、虎ノ門で所用を済ませた後、
贈答品を求めに懐かしいウィーン菓子のお店を久しぶりに訪れました。
懐かしいお菓子の並ぶ店頭のお菓子を眺めていたら
ひときわ懐かしく、大好物なお菓子を発見。
こちらは、
オーストリアやドイツ、また北イタリアで林檎の時期によく食べられている、
Apfelstrudel/アプフェルシュトゥルーデルという伝統的なお菓子。
オスマントルコからハンガリーに伝わり、
ハプスブルグ家統治時代のオーストリアで洗練された、
薄いパイ生地で林檎やレーズンを包んで焼いたお菓子。
イタリアでは、オーストリア統治時代の19世紀に伝わった、
林檎の代わりに煮たサクランボを使うバージョンもあるそうです。
あまりに懐かしくなり、思わず、
在宅勤務中の主人とのお茶時間のために早速お持ち帰りいたしました。
帰宅後、迷うことなく、
お気に入りのアウガルテンのトリオを取り出して、
コーヒーの準備をします。
オーストリアでもドイツでもイタリアでも、
お店によって仕上がりにかなり差異があるお菓子なのですが、
以前暮らしていたドイツの街には、
アプフェルシュトゥルーデルのとても美味しい雰囲気の良いカフェがあって、
冬の週末になると主人や友人とよくそのお店へ通い、
焼き立てのシュトゥルーデルを堪能したものでした。
お好みで、
温かいバニラソースを敷いたり、
バニラアイスを添えたり、
ホイップした生クリームを添えたりしますが、
昨日は、頂く前にマシンの力を借りて生クリームを立て添えました。
ドイツ語だと、
クリームは、Sahne/ザーネ。
カフェなどでは、注文の際、
mit oder ohne Sahne?/ミット・オーダー・オーネ・ザーネ?
(直訳するとwith or without cream?の意)
と聴かれたりします。
私が個人的に好きな食べ方は、
焼き立ての熱々のシュトゥルーデルに温かいバニラソースを敷いたものなのですが、
昨日は生クリームのみを添えて。
甘さはとても控えめで、皮も極薄でお上品な味わい。
主人も、“懐かしいね~”と仕事の合間に喜んでくれた、
束の間の美味しいコーヒータイムとなりました。
こちらのアプフェルシュトゥルーデルは、虎ノ門にある、
ツッカベッカライ・カヤヌマさんのもの。
東京では有名なオーストリア菓子専門店です。
(ツッカ―(Zucker)とはドイツ語で砂糖の意味。ベッカライは本来パン屋さんという意味ですが、
こちらでは焼菓子屋さんという意味で使われているようです。)
こちらのテー・ベッカライというお茶うけ用のクッキーがとても美味しくて、
特に、ドイツやオーストリアに住んでいた方やご旅行などで親しまれている方に
差し上げるととても喜ばれます。
(私の母も大好きです。)
以前、こちらのお店のすぐ横にあったオーストリア料理のお店も大好きで、
以前は時々通いましたが、
今は銀座に移転されて営業されています。
日本では圧倒的にフランス菓子の人気が高いですが、
ドイツ語圏には、素朴で美味しいお菓子(お料理も)がたくさんあり、
それらは皆コーヒーとよく合い、
私は大好きです。
by mahoroba-diary
| 2020-11-11 15:42
| 甘味