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まほろば日記 四季折々、五感を通して感じること、想い出や呟きも含めた日々の徒然日記です

時鮭







少し話は前後しますが、
先週末の“自宅居酒屋まほろば”を開店した際のことです。笑




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デパ地下のお魚屋さんで、
時鮭を見つけたので、即カゴに入れていました。





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美味しいものに蘊蓄や解説は興ざめしますから省きますが、
時鮭(ときしらず)、大好物なのです。



新鮮なものはルイベで食べるのも最高ですが、
この日は、シンプルに塩焼きで。



なんでもそうですが、
本当に美味しい食材は、あまり手を加えすぎずシンプルに味わうのが好きです。





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丸茄子の味噌マヨグラタン



茄子は半分にカットして、包丁で切り目を入れ、表面を油で焼いておきます。
京都・石野の白味噌、松田のマヨネーズを混ぜ合わせたタレを表面に塗り、
シュレッドチーズをかけてオーブンで焼いただけなのですが、
こちらも美味しかったです。






奥に見えるのは、鶏と夏野菜の黒糖煮



鶏もも肉とトマト、パプリカ、ピーマン、玉ねぎを
飲んでも美味しい本格芋焼酎と波照間産の黒糖、醤油等々で煮込むのですが、
これは我が家の夏の定番料理になりつつあります。
簡単ですが、美味しいのです。






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先日、山梨で買ってきた赤ワインとともに・・・


簡単にできる美味しい酒菜で、会話がメインの夫婦飲み会。
外食の機会はめっきり減ってしまいましたが、
せめておうちの中では、ささやかながら愉しみたいです。





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日本最古のワイナリー
まるき葡萄酒さんの、
ラフィーユ・樽甲斐ノワール 2017







解説は、ワイナリーのHPに詳しくありますので、そちらに譲りますが、
時鮭や丸茄子のグラタン、黒糖の風味ともよく合い、
ワインも美味しくいただきました、
ごちそうさまでした。




本来、ワインは欧州のものが好きな私たちです。
それでも最近の国産ワインの進化は目覚ましいものがありますね。
これはあくまで独断と偏見なのですが、
国産ワインを飲むと日本の国土は若いな、と感じます。
日本という国の歴史は長くとも、
なんというか土壌そのものが若い、と感じるのです。
そして、日本人の人の良さ、素直さ、のようなものも・・・。
時折、テレビで映し出される、あの西ノ島。
最初は海底から噴火しているだけの映像でしたが、
いまや立派な島になっています。
あの光景を見るたび、ああ、このようにして陸地が出来上がるのだな、と
感動してしまいます。
まさに、地球そのものが生きているのだとも実感します。
各地で温泉が湧き出でる日本列島も、大陸に比べれば、地層そのものはとても若いのではないでしょうか。



しかし、私が個人的に惹かれるのは、
素直なだけではない、なにか奥底に漂っている複雑性。
土壌の歴史が古ければ古いほど、様々な要素がそこに織りなし含まれている・・・。
そしてその上に暮らしている人々の中にも言語化できないレベルで
様々なものが深く混在している。。。
幻想かもしれないし、なかなか言葉にしずらいけれど、
ワインひとつにも明らかに感じるなにかがあるのです。



昔、ピアニストの故・中村紘子さんがエッセイかなにかで仰っていらしたけれど、
一流の芸術家には“悪魔の血の一滴”があると。
その一滴が欲しい、と。



おそらくこれは芸術に限ったことではないような気がします。
美味しい食材を悪魔と結びつけてはなんですが、
この表現の真意を私はとても印象深く受け止めています。







by mahoroba-diary | 2020-07-23 10:22 | 夕食