2020年 06月 13日
昨日は、夫婦ともにほとんど自宅で過しました。
それでも主人は、自室で朝から晩までテレワーク。
時折、白熱した会議の様子が漏れ伝わってきます。
時間に余裕のあるときは、
献立を考えるのも愉しいものです。
それもこれも食材が手元にあるからできること。
その日の恵みに感謝しながら、キッチンに立ちます。
初夏から梅雨入り頃までだけつかっている古いお皿。
今は花菖蒲の季節ですね。
昨年は私も梅雨入り前に、後楽園へ花菖蒲を愛でに立ち寄ったことがありました。
その器に盛り付けたのは、
はしりの石川小芋と讃岐蛸の煮物。
別に炊いた空豆も合わせて盛り付けました。
こちらは名残の食材ですね。
石川小芋と讃岐蛸はまさに“出会い”と呼べる組み合わせ。
蛸の旨味が小芋にじっくりと沁み込んで、
ねっとりと柔らかく、本当に美味しくて主人と感激しました。
鹿児島県産
石川小芋
7月以降、小芋も真蛸も旬を迎えます。
これからまた何度か作りたい美味しい組み合わせでした。
吸いとろの生雲丹のせ
大和芋の皮を剥き、あたり鉢に直接あてて、あたります。
おろし金など金物は一切使わず、あたり鉢だけでおろしますと、
ものすごくきめの細かなとろろができあがります。
そこに引き立ての鰹と昆布の一番だし、塩、薄口、
その他の調味料を最小限加えた吸い地を冷ましてから、
レードルですくい、少しずつとろろに加えながらあたり続けます。
少し時間と手間はかかりますが、少しずつ吸い地をふくませていくことで、
ふわふわの絶品吸いとろが出来上がります。
千葉県産
大和芋
先日は、朝食に麦とろを用意してみました。
久しぶりに麦を加えたご飯を炊きましたが、とても新鮮でした。
大和芋は夏バテにも効能があるようで、
これからの時期、積極的にいただきたいものです。
ひじきの白酢かけ
出汁や調味料で薄味で炊いたひじきに、
お豆腐やすりごま、酢、酒、砂糖、白醤油、塩、出汁などで加減してつくる
白酢をかけたもの。
見た目はシンプルですが、とても味わい深い一品です。
揚げ鶏の葱ソース
旬の美味しい新鮮なレタスをたっぷり敷いて、
揚げたての鶏をスライスしてのせ、
葱ソースをたっぷりかけます。
中国料理でいう油林鶏ですが、
ソースは日本の食材を使い、あえて日本風に食します。
新婚時代から幾度作ったことでしょう。
最初はからりと揚げることができなかった私も、
このお料理はすっかり得意料理になりました。
美味しかったです。
昨晩も、お気に入りのドイツワインを。
生産者は、ドイツ・プファルツのMessmerメスマー。
新興のワイナリーですがドイツではとても有名な生産者です。
VDP(ドイツ優良ワイン生産者協会)の会員でもあり、
高品質のワインをたくさん生産されています。
昨晩味わったのは、気軽に愉しめる、
プファルツ・ブルヴァイラーのリースリング。
普段リースリングはあまりいただかない我が家なのですが、
こちらはとても綺麗で爽やかで癖のない辛口リースリング。
お料理にも合わせやすく、和食にもぴったりで気に入っています。
昔、ドイツのアンティークショップで眺めた、
100年以上前のリースリング用のグラスを想い出します。
あの時は他に欲しいものがあって、もとめなかったけれど、
今は、あのとき買っておけばよかったなあ、などと想います。
そんな些末なこと以外にも、
人生には、
あのとき、ああしておけばよかった、
あのとき、ああしないでいてよかった、
ふと振り返るとそのふたつがつきまといます。
しかし、それとてが、生きている証。
いまはただ、目の前にあることに、心おきなく悔いなく生きよう、と思うだけです。
by mahoroba-diary
| 2020-06-13 10:06
| 夕食