私のトレンチコート考







ぐっと気温が下がり、ジャケットやコートを羽織る季節が到来。



少女時代は、親の趣味で、エンブレム付き紺ブレにタータンチェックの巻きスカート、
冬はダッフルコート、夏にはポロシャツ、
またボタンダウンのシャツやシンプルなセーターやカーディガン、
千鳥格子やツイードのスカートやパンツ、靴はローファーといった
いわゆる英国系トラッドな洋服を着せられていた。
ピアノの発表会のときなどにはフリルのついたワンピースなどを着せてもらったけれど、
かっちりとした洋服を多く着せられ育ったことで、(英国系はもうそれほど追わないにしても)
シンプルなコーディネートが自分のベースになっているように思う。


学生時代にはバックパッカーまがいの長期旅行を決行し、
イングランドやスコットランドなど英国を1か月近く旅したこともある。
そこで、秋の朝霧の中、オフィスワーカーたちがトレンチコートに身を包み、
脇には新聞を抱え、大きなバッグを肩から下げて、
きびきびと出勤する様を見て、
心底カッコいいなと憧れたものだ。


大人になり、独身時代も含め、トレンチコート、ステンカラーコート、
真冬用のウールのロングコートも全てバーバリーを愛用し、
とことんまで着倒した。


ところが、40歳を過ぎたあたりから、
なんとなく感性が合わなくなってきて、少し離れてしまった。

特にトレンチコートは、そもそも軍用服から発展したもので、
本質的に、体を規律に包むような緊張感やある種の禁欲性を伴う気がする。


でも、だからこそ、早朝に仕事に向かう人などが颯爽と着こなし歩いているのが
様(サマ)になるのであって、
着用する側もその緊張感を愉しむようなところがあり、その点は好きなのだが、
最近は、もうすこしソフトな印象なトレンチコートを捜していた。



b0362781_09131340.jpg


そんな今の気分にピッタリのトレンチ風コートを
昨年、セオリーリュクスで発見。


素材も、色も、生地の張り感も、丈も、袖や身頃の幅感も、はてまてお値段の方も、
すべて欲しいものに合致することはまずないので、
ほぼ即決でお買い上げと相成った。



b0362781_09130237.jpg

袖と肩にはバックルやボタンが表についていない。
そこも、いかつくなくてお気に入り。


いかつくはないけれども、肩幅はかっちりめだし、
襟もぱりっと立ち上がる。
ダブルではあるが、表にボタンが見えない作りなので、
すっきりと見えて、普通のトレンチコートよりも少しエレガントな印象。



b0362781_09132919.jpg

色は、グレーベージュに近い色。
私は黄みの強い色やモスグリーン系のカーキは似合わないのだが、
(肌色に映えず、疲れて野暮ったく見える)
グレーベージュ系だと合うみたい。

それでも、顔回りには少し色味を加えたいので、
こんなピンクの挿し色を。

マフラーやストールを使う前の今くらいの気温なら、
こんな色味のシルクのストールを巻いてもよいかしらと思う。
ちなみにこのストールは随分前のアルマーニのもので100%シルク製。




b0362781_09134229.jpg


こちらは、義母から新品のまま受け継いだ、
70年代のエルメスのカレ。


街歩きするなら、かっちりした形のポシェットを斜め掛け。
カジュアルに装うなら、ボトムはジーンズでも良いと思う。




おしゃれをするなら断然秋冬の方が愉しいと個人的に思っている。
特に近年は、ひとつの服を小物類で、様々なアレンジで愉しむのが気に入っている。
もう少し寒くなったら、かっちりしたアウターに合う、
ウールのかっこいい帽子を被り、手袋をはめて歩きたい。










[PR]
Commented by DP-M at 2018-10-15 16:48
こんにちは!
いつも素敵だなー☆と、ため息をつきながら読んでいます。
トレンチコート、ピーコート、セーラー服等々、、。みんな軍服がルーツですよね。
カメラ(特にレンズ)の発展も戦争とは切っても切れない関係です。第2次大戦に敗北したドイツのレンズメーカー(カールツァイス)の設計図がソ連に渡り、コピーレンズが数多く出回った歴史もあります。ガラスの硝材は違うのかも知れませんが設計図は同じですのでそれなりの描写をするんですよ!
Commented by mahoroba-diary at 2018-10-15 18:38
DP-Mさん、こんにちは!
興味深いコメントをいただき、ありがとうございます。m(__)m
そうですねー。仰る通り、ピーコートやセーラー服、日本だと学ランなんかももとは海軍の制服ですね。服飾の歴史も調べたらいろいろと興味深そうです。
そうですか!カメラも戦争と切っても切れない関係なのですね。。。
そういえば、昔、主人がソ連製?ロシア製のカメラをお遊びで持っていました。当時ドイツのカメラ屋には普通に売っていましたよ。そうか、、、カールツァイスの設計図が渡ったからなんですね。知りませんでした。複雑な気持ちにはなりますが、国防技術とレンズが密接に関わっている、、、すべての事柄は単独ではなく相関関係があるんですね。。。レンズは時計とも関係ありそうですね。
Commented by funicolare at 2018-10-15 22:59
Good choice & good coordination !!

トレンチと言えばフランス映画を連想しますが、
エディスリマン時代のサンローランのトレンチも素晴らしいモノです。
Commented by mahoroba-diary at 2018-10-16 07:05
funicolareさん、おはようございます。
お褒めいただき、ありがとうございます!funicolareさんに仰っていただき、テンション上がりますっ♡
トレンチと言えばフランス映画、、、そうですね。。。最近フランスの映画にご無沙汰ですが、私も若い頃嵌ってよく観ていました。私の中では、若い頃にロンドンでバーバリーやアクアスキュータムのトレンチコートに身を包んだクールな男女たちの光景が目に焼き付いていますが、パリもまたロンドンとは違う意味でトレンチが似合う街だと思っています。
イヴサンローランは若い頃から憧れのブランドでした。エディ・スリマンはセリーヌのディレクターに就任しましたね。実はとても愉しみにしています。
by mahoroba-diary | 2018-10-15 10:17 | ファッション | Comments(4)

日々の諸々を綴ります


by mahoroba-diary
カレンダー