我が、永遠の心の恋人






梅雨入り宣言と共に、
太陽の輝きは届かず、しっとりとした空気に包まれています。
所用を終えて帰宅した後、夕食までのひとりの時間、
久しぶりにある曲が聴きたくなって、お気に入りの一枚を取り出しました。



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ピアニスト、イーヴォ・ポゴレリチ
20歳前後の頃に、初めて彼の演奏を聴いて以来、
たちまち恋に落ちてしまった、わたしにとっての、永遠の心の恋人。
(もちろん一方通行。そして我がオットさまも公認。)



昨日、取り出した1枚の中に録音されている、
ブラームスのインテルメッツオ(間奏曲)がどうしても聴きたくて、
久しぶりに、、、、音に身を委ねました。



このCDの録音当時、彼は30歳前後であったと思われる。
ブラームス晩年の愛に満ちた美しい小品を
これほどまでに深く美しく奏でていたのだと改めて気づかされる。。。
窓の外はグレー一色の夕暮れ時でしたが、
この上もない、極上のひとときとなりました。


間奏曲、、、、
思えば6月の梅雨時は、一年のうちの間奏曲のようなものだ。
今年ももう半年が過ぎたのだと気づく時でもある。



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80年代、90年代、彼の演奏は凄かった。
その演奏について、多くは語るまい。
とにかく、心を鷲掴みにされたように虜になって聴いていた時期があります。


師であり、妻であった人の旅立ち以降、
演奏も容姿もまるで別人のように変わってしまった。

2000年代以降、欧州で日本で、何度か、彼の演奏会に出かけたけれど、
ある時以降、もう彼の演奏を生で聴くのはよそう、と決意し、
ここしばらくライブには接していません。


天才は、なにかをきっかけに、
それ以前とそれ以降ではまったく別次元に変わってしまうことがあるのだと
思っています。



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来日回数も多いアーティストであり、
今年も半年後の12月にまた日本にやってくるらしい。


そして、あのポゴレリチが今年で60歳になるのだという。
もうじき、チケットが発売されるのですが、
久しぶりに、『今』のポゴレリチに会いに行こうかな、
そんな気持ちに心が揺れています。









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Commented by sutekinakurashi7 at 2018-06-08 01:37
こんばんは~。ポゴレリッチ氏の記事、拝見できて嬉しいです !!
名古屋公演の先行発売の初日に申し込みましたが、一階席は 右端少しだけを除いて、ほぼ売れてしまっていました┄。それで2階席を購入しました。
先回の感動が大きかったので、12月はどんなリサイタルになるのか、正直不安もあります。が、今回はそれも含めて 楽しんで来ようと思います♬

ブラームスのCD、廉価盤ですが私も持っています。久しぶりに聴いてみたくなりました┄。HIGA
Commented by mahoroba-diary at 2018-06-08 07:25
> sutekinakurashi7さん
HIGAさん、おはようございます。
もうチケットを入手されたのですねっ♪
前回のリサイタル、とても良かったのですね。。。一時は、、、聴くたびに辛くなってしまうほど、言葉にできない彼の苦悩が伝わってくるような演奏が続いていた時期がありましたが、今はまた以前とは違った境地に達しているのでしょうか、、、聴くたびに、予測ができないピアニストでもありますね。主人も好きなので、出かけてみようかしらと思っています。
久しぶりに聴いたブラームス、心に沁みました。HIGAさんからのコメント、とても嬉しかったです。ありがとうございます。
Commented by yuuko-shigejirou at 2018-06-08 12:22
mahorobaさん、こんにちは。
ちょっと乗り遅れてのコメントです。
私は、ポゴレリチのピアノを聴いたことが無いのです。何となく異端児と言うイメージがあり。
ピアノを習っていると、良いか悪いか、お手本になるようなピアニストの音楽を聴きがちです。 先生に薦められるがまま。
だけど、大人になった今(なりすぎ)、色んなピアニストの音楽を聴きたいなぁと思うようになりました。
mahorobaさんの記事を読み、ポゴレリチのピアノがととも聴きたくなりました。
想像するに、情熱的な演奏なのでしょうか?
CDを探しに行きたいと思います♪
Commented by mahoroba-diary at 2018-06-08 12:42
> yuuko-shigejirouさん
shigejirouさん、こんにちは。
コメントいただき、とても嬉しいです。ありがとうございます。
わかります、わかります、、、、私もかつてはかなり真剣にピアノを弾いていた時期があり、先生たちからは、ケンプやブレンデル、ポリーニ、ルービンシュタイン、ホロヴィッツ、などなどを進められ、よく聴いていました。ポゴレリチは偶然に出会ったピアニストで、もう聴いた瞬間に文字通り恋に落ちました。私は音楽でも絵でも文学でも、、、なにか心を刺激される、いわゆるいい子ちゃん的ではないものが好きなところがあるんですよ。今のポゴレリチはかつての演奏とはまったく違っています。私はやはり若い頃の演奏が好きです。ショパン、ムソルグスキー、ブラームス、スカルラッティ、ベートーベン、バッハ、10枚以上はあると思いますが、今は絶版になっているものもあるかもしれません。ぜひ一度ご視聴してみてください。shigejirouさんのご意見ぜひうかがいたいです。ポゴ様の12月の演奏会のチケットが取れたので、私もとても久しぶりに、半年後、会いに参ります。ドキドキです。♡♡♡
Commented by aitoyuuki13 at 2018-06-09 21:08
はじめてコメントさせていただきます

ポゴレリッチの記事を目にしたら
コメントせずには居られなくなってしまいました

mahorobaさんと同じ思いです
かつての素晴らしく自我を表現していた時期から
ケゼラーゼさんの死をさかいに
壊れてしまったかのような彼

今のポゴレリッチを聞くのがちょっと怖いですね
私と同年代ということもあり頑張ってもらいたいところですが
頑張るという言葉の似合わないピアニストでもありますね
Commented by mahoroba-diary at 2018-06-09 21:34
> aitoyuuki13さん
こんばんは。はじめまして!
コメントをいただき、とても光栄です。ありがとうございます!
ポゴレリチは私にとり、いろいろな意味でずっと大きな存在でした。
あまりにも大きな影響を受けた存在ゆえ、言葉にできない思いが多いのですが、
半年後の12月のリサイタルにはでかけることにしました。
どんな演奏であっても、受け止めて感謝したい、彼には個人的にとても深い思いがあります。
by mahoroba-diary | 2018-06-07 09:35 | 音楽 | Comments(6)

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