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まほろば日記 四季折々、五感を通して感じること、想い出や呟きも含めた日々の徒然日記です

束の間の晴れ空とボッティチェリ



夕方、ふと空を見上げると束の間の晴れ空が、、、

今朝は朝から曇っていたので、妙に嬉しくテラスに出て一枚撮ってみました。


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なんだか絵画の背景のようなブルーだなあ、としばし見とれました。
雲はあるけれど、やっぱり青い空って美しい、、、。


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雲の間に見える青い空を眺めていたら、ボッティチェリの絵を思い出しました。
昨年の1月に東京都美術館で開催されたボッティチェリ展の分厚い画集。
大好きで、ずっと自室の書棚に飾っています。


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ボッティチェリ
書物の聖母子

イタリアには過去何度となく通いましたが、
この絵はこの展覧会で初めて鑑賞しました。


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フィリッピーノ・リッピ
幼児キリストを礼拝する聖母

ボッティチェリは、彼の父フィリッポ・リッピの
兄弟子だった。これはフィリッピーノの1478年の作品。
とにかくこのブルーが美しくて実物に見惚れました。
マリア様の表情もなんとも言えない美しさに満ちていて、、、


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ベルリンの絵画美術館にあるボッティチェリの後期の作品。
ドイツ在住中は、よく通っていた美術館です。
絵画の写真撮影が許されています。


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ボッティチェリの自画像


依頼を受けて制作した自作の絵画の中に、
自分の姿を描いて残す。
まるで、数百年後の我々と絵の中で向き合うことを知っていたかのように。



都議選の選挙カーの大音響の演説に辟易しながらも
画集を紐解き眺めていたら、
あっという間に静かに、そして真っ暗になっていました。






by mahoroba-diary | 2017-06-30 19:54 | つぶやき