まほろば日記

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カテゴリ:建築( 1 )

建築を通して世界をみる



昨晩は、国際文化会館で行われた講演会にうかがいました。


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現在、新国立競技場の設計で話題の隈研吾氏を招いて、
小林正美氏、藤村龍至氏両氏がモデレーターを、
隈氏が基調講演をなさいました。
雨が降る中、会場は満員でした。

世界が「コンクリートの時代」から「森の時代」への転換期を迎えている中、
新しい競技場を森の時代の象徴と位置づけて、
ずばり議題は、「森の時代」
まずは「森の時代」の定義から始まり、
隈氏のこれまでの建築群と合わせ、
ブルーノ・タウトのエピソードも織り交ぜながら
隈建築の背後にある思想や技術的なことも含めて
たいへん有意義な内容でした。

建築する際、まずその土地と周辺環境をよく考察して
その土地環境、自然環境、歴史などに建物を合わせていく、という発想。
スライドでご自身の建築群の解説をしながら
説明してくださり、とても解り易く
それでいて、いろいろと考えさせられることが多かったです。

私自身、コンクリートの塊のような建物は苦手で、
森の時代という発想にはとても共感を覚えました。

いまはインターネットやSNSで瞬時に世界とつながる時代
人間のコミュニケーションもどんどん変化している時代にあって
人間が集う場づくりもどんどん変化していくのだろうなと予感。
森の時代とは、一人の人が創り出すのではなく、
みんなが一緒につくっていく空間であり時間である。
そしてそこには保全再生も含まれる。

自然と共生し、災害にも耐えうる空間軸と、
歴史や未来といった時間軸とが
うまくマッチして多くの人が快適に良い時間を過ごせる空間を創り出す
建築って本来ものすごく価値ある作業ですよね。


この講演は今後もシリーズ化してさまざまな建築家を呼んで
行っていくらしいので、またぜひ参加したいと思いました。

ちなみに会場となった国際文化会館も個人的にとても好きな建築なんです。
ジャパニーズミッドセンチュリー建築として
建築ファンには有名な場所。
我が家もたびたび来る場所です。
会員以外の方でも利用できますが、
都心にこんな静かな場所があるの?というくらい
静かな落ち着いた場所。
古い庭園が望めるようになっており、ほんとうにいいところなんです。

昨年はホテルオークラがリニューアルに入り、
建築ファンの間では物議を醸し出していましたが
日本では名だたる名建築も、老朽化に伴ってどんどん取り壊される中
国際文化会館は10年前に改修を終え再生されています。
今後もできるだけ長く存続してほしい建築です。

昨晩は、講演のあと懇親会があり、庭園をのぞむバンケットルームで
飲み物片手に皆さまと歓談。

美しい庭園を眺めながら、建築について深く考える良い時間となりました。



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by mahoroba-diary | 2016-04-22 10:28 | 建築