2017年 10月 29日
台風の影響で昨日から雨が降っています。
週末の昨日、お散歩がてら、お蕎麦を食べに出かけました。
開店前なので、暖簾がまだ出ていません。
都会のビル群の中にひと際目立つ、古い建物です。
関東大震災の前年に建てられ、震災にもびくともしなかったそう。
戦時中の空襲でも焼け残り今なおこの地で営業されているのだそうです。
このあたりは平日は多くのビジネスマンで溢れかえる場所ですが、
週末になると歩く人はまばらで、まったく雰囲気が変わるところです。
虎ノ門ヒルズのすぐ近く、今は真横でも大規模な工事中。
どんどん変化する場所に、昔からのお店があり、どこかホッとします。
ふと見上げると紅葉が赤く色づいています。
店内は品の良い設えでとても落ち着きます。
お蕎麦
芝海老のかき揚げ
そば茶
最後はしっかり蕎麦湯もいただいて、
とっても美味しくいただきました。
休日のお昼に、ゆっくりとお蕎麦を頂く時間は至極です。
砂場蕎麦はもともとは大阪のものなのだそう。
そこで修行した方が江戸でお店を開いたのですね。
もともと、蕎麦はそばがきで食べられていたもののようですが、
江戸時代にそば切りと言って、今のように棒状に切って食べるのが
大人気になったのだとか。
つゆをつけて食べるのも、やはりお醤油の流通と発達がその裏にあったのでしょう。
素敵な風情のある店内で、タイムスリップしたような気分にさせていただきました。
つゆのお味は甘味があり、とても上品なお味でした。
お蕎麦の喉ごしも他のお店とはまた少し違っていて、
これはこれで、やはり完成された世界だと思いました。
このようなお店がいつまでも東京に残って欲しい、
そう願わずにいられません。
by mahoroba-diary
| 2017-10-29 07:17
| 外食